自分の夢を限りなく信じて、進んでいくことは実際には難しい。この本にはそんな筆者の試行錯誤の思いと実践的に得たノウハウが何気なく書かれてある。閉塞感のある時期、日本で実際に成功した例だけに多いに参考になる本。日本とアメリカ、イギリスのビジネスの進め方の違いもよくわかる。国際的ビジネス起業希望の若い人は読んでおくとよい。
20代後半の著者がゼロから始めて成功した話としてはタリーズコーヒー社長の「すべては一杯のコーヒーから 」があり、両方を併読すると共通点・違いがわかって面白いです。この「ポップコーンは~」の読みどころは、著者のコンプレックスや失敗など、マイナスなことを闘志として強力なパワーに変えている点です。また、経営上の合理性を追求した姿勢が読み取れ、これは自分の仕事で参考になる部分が多いと思います。合理性と闘志とガッツ、そして夢を感じられ、一気に最後まで読んでしまいました。
久々に面白い本を読んだ。創業起業家の自伝の中でも、群を抜く面白さである。何がこんなにひきつけられるかと言うと、今の日本の若い人にない忍耐、根性、大胆さ、生意気さ、そして優しさがあるからだ。困難に出会いながらも、成長していく姿は、経営書として読んでも参考になる。本の最初のほうにある言葉がサクセスストーリーの基調に流れる。「夢がなければ、どうやって夢を叶えるというの?」ブラディ・メアリー ブロードウェイ・ミュージカル「南太平洋」より起業を目指す人にお勧めの一冊である。
この本はとにかく面白い。ストーリーは非常に読みやすく展開されていく。著者の考え方が随所にちりばめられている。映画ビジネスが好きな方は必読の一冊だと思う。また、映画に興味が少ない方でも不動産ビジネスや就職活動などをしている学生にも面白い内容であると思う。この本を読むことによって企業に勤める中で自分にとって大切なものを貫くことを再度認識させてくれるそんな本である。
ヴァージンシネマズジャパンを1から立ち上げた山本マーク豪さんの軌跡が詳細に書かれている本書。彼の持つ思想は、映画を通じてお金もコネもない若者が日本で成功することができるということを証明するというものである。当然本書だけではその本意はわかりませんが、本書を読むことによって、その思想を忘れなかったことは証明されるし、読む人に希望を与えるものであることは間違いない。ストーリーの主人公が著者であるから、多少深く入り込んだところや自負の念が強いと感じる箇所もあるが、全体を通しては実に客観的に自分の軌跡を辿り、ヴァージンシネマズジャパンの軌跡を辿っている。映画産業全体の把握からシネコン建築、資金調達、IPO(株式新規公開)に至るまで著者の想いと経緯、事実関係が述べられており、ひとつの企業小説と言っても過言ではないくらいおもしろい。単独資本ではなく、海外からの資本を受け、ワールドワイドに事が進んでいくという日本ではまだまだ少ない事業自体を知ることもできるし、結局は人と人が物事を繋いでいくということも確認できる。本書の中で出てくるナチョチップスを販売する長岡氏との出会いなどはその典型だろう。また、会社(特に株式会社)というものの存在価値を問う結末へと発展していくヴァージンシネマズジャパンも、六本木ヒルズ店の開業を節目として、2003年には東宝が買収し、著書であるマークさんも退任することになる。それは、攻撃的買収ではなく、あくまでも両社永続発展へ向けての買収であり、今後の日本映画産業の大きな節目となるだろう。山本マーク豪さんの熱意と夢、多国籍企業としての役目、映画だけにとどまらないひとつの産業としての方向性、投資ファンドや投資家の利害、そして企業で働く従業員としてのあり方、夢の叶えかた、逆に従業員と仕事や夢をともにする社長としての考え方などあらゆるものが、ヴァージンシネマズジャパンと山本マーク豪さんの生き方を通して知ることができる価値ある一冊。
成功者の自伝は数多く読んできたが、本書は中でも圧倒的なストーリー性と、著者の情熱が感じられ、勇気付けられる。さらにストーリーだけではなく、書中の随所に、著者の経験から得たビジネス哲学が語られており、これから何かをやろうという人にとっては、参考になるに違いない。
本欄の先行する評者の方々が熱く語っているように、筆者も冒頭から最後まで一気に本書を読みほした。なるほど、圧倒的に面白い。著者が類稀なバイタリティと先見性を持った起業家として、奮戦苦闘し成功の階段を上っていく様は、正に一篇のビルドウィングス・ロマンに接しているかの如く興奮させられた。成功談にありがちな我田引水めいた記述もなく、自らの至らなさや未熟さについても真摯に記しており、その点も非常に好感が持てる。ただ、自らが立ち上げた会社への「あの決着のつけ方」(既知の方が殆どでしょうが、敢えて伏せます)には、著者自身、心の底からの充足を勝ち得たのだろうか? 日本の硬直した映画興行システム(ブロックブッキングや世界一高額な鑑賞代金等)に憤慨している、一介の映画ファンに過ぎない筆者からみれば、近年のヴァージンシネマズジャパンの躍進ぶりには溜飲が下がる思いでいっぱいだった。それゆえに、「エスタブリッシュメントに新興ベンチャーが資本の論理で呑みこまれる」という結末を残念に思ったのも事実である。直近の出来事で生々しい記載はためらわれたのであろうが、その辺りの著者の心の奥底をもう少し晒してみて欲しかった、というのは過ぎた望みなのだろうか。とまれ、著者の今後のご活躍を願ってやまない。
日系の山本さんが、悪戦苦闘の末成功へと進む様子を如実に表しています。そして、単なるサクセスストーリーではなく、とっても人間くさいドラマが描かれています。 私自身、起業でもしてなんて考えています。その参考にとまでいかずしても、何かしらの行動を起こさせる起爆剤にはなりました。実際、この本を読んだ後、各種セミナーやキャッシュフローゲーム会などに足を運ぶようになり、勉強を始めることができました。 この本と近いと思いますが、タリーズコーヒーを創業された方の本で「すべては一杯のコーヒーから」だったかな~?これもいい本でした。 多くがサクセスしちゃいましたみたいな昔話的な要素が強いと思いますが、この2冊は、サクセスした瞬間とサクセス途上中を表した珍しい本です。 私は、好きな本です。
日系アメリカ人である著者が理想を叶えるまでの本当に起こしてきたサクセスストーリーです。普通の中流家庭に育った著者が自分の生い立ちや見た目にコンプレックスを抱きつつしかも、大して優秀でもなかった(と著者が書いています)にも関わらずそのコンプレッスクスを原動力として成功する話にグイグイ引き込まれてしまいます。(でも、奥様はむっちゃくちゃきれいです。本に写真が出ています)きれいなだけの成功の本ではなく全編を通じて不屈の魂やマイナスをプラスに変える著者の良いエネルギーも悪いエネルギーも感じることができるので、一人の人間として著者を身近に感じることができました。(文中に何度も「若かったので理解できなかった」とか「傲慢だった」という件が出てきます。)自分が若い頃に感じていた会社という組織への苛立ちと失敗が非常によく似ていたので、非常に共感できる1冊でした。若くても経験がなくても夢があれば何でもできるという超ポジティブなメッセージですが確実に元気をもらえる本です。お薦めします。
皆さん絶賛されているのであえて少し辛口の意見を書かせて頂きます。基本的に訳本なので、著者の伝えたいことの微妙なニュアンスが正確に文面に記されているかどうかは分かりませんが、良い意味でも悪い意味でも著者の若さ、青さが全面ににじみ出た、手に汗握る内容になっていると思います。ただ、その若さ故の自己顕示力が強すぎ、起業家もしくは経営者の軌跡というよりは、個人の武勇伝としての側面ばかりが目立った印象を受けました。「成功」の定義はそれこそ人それぞれですが、数年スパンでの業績を取り上げて「起業の成功」とするのは、何かが大きく欠落しているように思うのです。最近の若手起業家の書かれた本には、この手の「短期やり逃げ型」もしくは「数年で迎えた絶頂期に記録したスナップショット」的なものが非常に多く、半世紀、少なくとも数十年に渡って組織を運営してきた経営の大家が書かれたものと比べると(比べるのはもちろんフェアではないが)、「リーダーとしての責任」や「成功の維持管理」の捉え方や、「誰の為にそのビジネスを行うのか」のそもそも動機が大きく異なることに気付きます。つまり社会と自分との関係性、距離の取り方です。稲盛和夫氏の言葉を借りれば「利己」と「利他」ということかも知れません。その動機の違いによって、のちに成功で得るものと失うものの質がまるで変わってくるように思います。短期間でシネコンビジネスを急成長させた、著者の不屈の精神には脱帽する限りですが、果たしてそのモティベーションはどこにあったのか、著者は何を持って自分の業績を「成功」とみなしたのか、また著者のビジネスの急成長が結局誰を幸せにしたのか、その辺りの真意は洞察しきれない部分がありました。文中に頻繁に自省のコメントもありましたが、謙虚であることはもちろん大事であるにしても、謙虚さと動機の問題はまた別ですし…。全く畑は違うものの、長らく独立して仕事に従事してきた者の一人として感じた次第です。現実的には、成功の灯をともすことよりも、それを維持、発展させつつ、従業員、顧客を含む社会へフィードバックさせていくことの方が遙かに労力が要りますし、その(ある意味)「始末=落とし前を着ける」ことこそが起業の醍醐味だと思うのです。もちろん著者もこれで自分の成功ストーリーが終わったなんて全く考えていないでしょうから、あくまで成功の第一章、着火点に過ぎないと捉えればいいのかも知れません。
新潮社ホームページに出ていたこの本の紹介文の中にあった「成功しようと思うな、成功することを知れ」という一節が妙に気になって、さっそく読んでみることにしました。 驚きました。日本語もほとんどしゃべれなかったガイジン(日系アメリカ人)の著者が、転職と失業を繰り返した末にシネコン会社の起業に成功し、しかも、その会社を五年で100億円企業に成長させるという話なのですから。こう書くと運の良い成功者の自慢話のように思えるでしょうが、そんなことはありませんでした。ストーリー展開はスピーディーで、文字通り手に汗握る面白さ、本当に一気に読み通せました。筆者の気持ちも手に取るように伝わってきて、読んでる間中感情移入し通しでした。筆者がどれだけ、ジリジリした気持ちで成功を渇望していたかが、本当によく分かりました。だから、起業が成功したり、会社の経営がうまくいったりする場面では、思わず、こちらも嬉しくなってしまうのです。「成功しようと思うな、成功することを知れ」とは、筆者がこれまでの道程を振り返って会得した人生のノウハウなのでしょう。本当に含蓄のある言葉です。自分なりに噛みしめて、人生に活かしていきたいと思います。 すべての起業家志望の若い人や、若手ビジネスマン、独立志望の人に絶対お薦めの一冊です。
軽妙な語り口は、これまで読んだビジネス書とは全く違って、まるでサリンジャーの小説のようだった。カリフォルニア生まれの日系アメリカ人で脳天気なサーファーだった著者が、故郷を離れ、日本、東欧、ドイツをめぐる壮大な自分探しの旅の末に、映画産業に飛び込んで再来日、29歳で起業した自らのシネコン会社、ヴァージンシネマズジャパンを、大手の一角に育て上げるまでのストーリーだが、これもまた、山あり谷ありの面白さで、思わず引き込まれてしまった。特に圧巻なのは、六本木ヒルズへの進出を決めるまでのいきさつだ。 著者の一貫したメッセージは、どんな平凡な人間でも「夢」さえあればきっと何かができるという超ポジティブなモノだが、日々の仕事に追われまるで展望が開かないでいる、私のようなサラリーマンにもおおいに勇気を与えてくれた。 同時に、起業を目指す人には極めて具体的な示唆に溢れており、実用的な一面も持ちあわせている一冊だ。