読みやすく、一気に読了しました。「こうすれば霊的に進化できる」系の本とは、逆の方向からの進化のススメです。つまり、「こうすれば地獄に落ちれる」ガイドブックです。中途半端な善人(別段悪い行為はしないが、陰で悪口言いまくる、みたいな)は、案外、霊的進化に時間がかかるのかもしれません。 生前とことん残虐な行為をして、死後も残虐な行為をして、マックスに堕ちた魂の這い上がりストーリー。 もしかしたら、「神からのメッセージ」系の本よりも貴重な本かもしれません。
自動書記(霊に手を動かされて書く)によるものだそうです。スピリチュアリズムでは、地球にはこの世(物質界、現界)と、あの世(霊的世界、霊界)があり、霊的世界は大きく分けて、低い方から幽界、霊界、神界の3つの世界があることが常識となっています。それぞれの世界の階層がさらにレベルごとに無限に別れており、人は霊格(人格)に見合った波長を発していて、死後、それに見合った階層に行くことになっており、進歩すれば上の階層にあがることができ、自分が今いる階層より上には行くことができず、低い階層に下りて知人に会ったりすることはできることになっています。また、あの世はどこか空の上にあったりするわけではなく、物質世界と霊的世界の全ての階層は空間的には重なっており、波長が違うだけで、周波数の異なるラジオの電波が同一空間上に混在しているようなもののようです。(これは地球の場合で、他の天体については、私は知りません。)この本の内容は、幽界の下層部、いわゆる「地獄」に相当する階層での体験談のようです。鬼にいためつけられたり、鬼が芝居がかった台詞を言ったりと、まるで童話のような描写に、これは本当に霊界通信なのだろうかと疑問に感じます。信頼のおけるとされているいくつかの霊界通信と比べて、あまりに非現実的な内容に思えてしまいます。しかし、中にはそれらと共通する内容もあり、リアルさも感じます。これは私が今までに読んできた、霊界通信で定評のあるものが、高級霊によるものだったり、一般人によるものでも、幽界の上層部(いわゆる天国に相当)のものが多く、下層部について語ったものが少ないため、私が先入観と偏見によって拒絶してしまっているだけなのか、それとも、本当に霊界通信なのだが、霊媒の潜在意識の混入があるのか、それとも低級霊のいたずらによる、真実と虚偽を混ぜてそれらしくした作り話なのか、あるいは著者による、ただ書いただけの創作なのかは、私には判断ができません。仮にこの本が本物の霊界通信であり、真実を語っているとしても、このような低い階層に行く人はほとんどいないでしょうから、あまり参考にはならないと思います。フィクションとして楽しむつもりで読むなら、それなりに面白いです。
霊界通信の書の古典の地位を本書は占めている。話の筋はこうである。ワ-ド氏の叔父リッキ-氏が他界し、ワ-ド氏に霊界通信して来た。リッキ-氏は天国と地獄の中間にある煉獄(半信仰の世界)にいるという。そしてリッキ-氏のもとに最近、地獄の最深部からはい上がって来た男が面会に来て語った内容が本書の中心をなしている。地獄の世界での力の強弱は「本人の意志力」にあるという。しかし、この力も地獄の最低部付近にいる鬼に対しては全く通じない。そのさらに下の世界に行くと今度は孤独地獄がある。地獄を逃れ上に上がる方法はやはり信仰しかないようだ。霊界通信の書に興味を持っている人は本書から読み始めるとよいと思う。