2次元で蝶番、立体交差点、船...仕舞いには飛行機やエンジン!をイメージしてきます。これはイメージ力の訓練ですね。今、解けない問題も次元を上げれば簡単に解けるかも。
コンピューターを通じて3次元で生きる人間と二次元に住む生命が交流するSFストーリー。というとなにやら難しく感じられるかもしれないが、地球上の異境を訪ねる旅物語のように楽しむことができる。奥行きのない2次元世界ではバレーボールはできても、ボーリングは無意味だ。そんなまるで役に立たない、けれどなるほどと思えるネタを紹介しながら二次元と三次元生命の友情は深められていく・・二次元世界の食事とは?二次元世界の売春とは?この本を読まなければ一生思いつきもしなかったそんな場所へと誘う魅惑の一冊。おすすめします!
もし数学的に厳密に定義された二次元世界に生物がいたら?そんな発想から描かれた本書は二次元生物の生態を通じて読者に「二次元とはどの様な世界か」をじっくりと説明していく優れた啓蒙書であり、同時に傑作SFでもある。二次元は三次元に比べて軸が一本少ないため、様々な制約が生じる。本書では二次元世界の基本的な物理法則、惑星の運行から生物の体の仕組み、機械装置や建築物、文明など非常に多岐に渡って精密に設定されており、しかもいずれも理論上の破綻がない。二次元世界の説明に終始しているためストーリーの展開が遅く、中盤でたるんでくるが、頑張って最後まで読み通してほしい。通常、作品世界の設定自体をメインに据えるとストーリーが弱くなりがちなものだが、本書では驚天動地のラストが待っている。それこそがこの作品をSFとしても一級のものにしているのだ。